4.4.3 送信機
(1)送信機から無人航空機へ送信される指令の流れ
無人航空機への指令は送信機から機体へ送られる。機体では、受信機が指令を受け取りメインコントローラーからモーター又はサーボを駆動させ機体を操縦している。
(2)送信機の信号〔一等〕
送信機の信号は、同じ周波数帯が密集しているような場所では複数の電波が干渉して混信による誤作動が起きる可能性がある。電波混信の予防として飛行させる前に測定器などで周辺の電波の状態を確認することが望ましい。無人航空機で使用される送信機からの電波だけでなく、無線LANやWiFi、高圧送電線の影響を受ける場合もあるため、周辺環境の確認が必要である。
(3)送信機の操縦と機能
無人航空機は、送信機のスティックを操作して、機体の重心を中心とする3軸の回転
ピッチ(機首を上下する回転)、
ロール(機体を左右に傾ける回転)、
ヨー(機首の左右への旋回)
やローターの推力の増減といった機体の動きの制御を行う。以下のとおりスティック操作による機体の動きの割り当てはモードにより異なる。また、スティックのニュートラル位置を調整するためのトリムスイッチがある場合もある。
- 回転翼航空機の場合
(a)スロットル:ローターの推力(揚力)の増減(機体の上昇・ 降下)
(モード1)右側スティックの上下操作 、(モード2)左側スティックの上下操作
(b)エレベーター:ピッチ方向の操作 (機体の前後移動)
(モード1)左側スティックの上下操作、(モード2)右側スティックの上下操作
(c)エルロン:ロール方向の操作(機体の左右移動)
(モード1/モード2)右側スティックの左右操作
(d)ラダー:ヨー方向の操作(機首の左右旋回)
(モード1/モード2)左側スティックの左右操作 - 飛行機の場合
(a)スロットル:プロペラの推力の増減(機体の前後移動)
(モード1)右側スティックの上下操作 、(モード2)左側スティックの上下操作
(b)エレベーター:ピッチ方向の操作(機体の上昇・ 降下)
(モード1)左側スティックの上下操作、(モード2)右側スティックの上下操作
(c)エルロン:ロール方向の操作
(モード1/モード2)右側スティックの左右操作
(d)ラダー:ヨー方向の操作
(モード1/モード2)左側スティックの左右操作
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教則を読んで、問題集をやって、試験を受けて、ここって色々な所で出るような気がするという箇所を強調文字で色分けしてみました。同じ重要箇所でも見やすいように、赤が多い時は青や緑を使用する所もあります。随時更新していきます。
重要
そこそこ重要
まあまあ重要
かなり重要
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